古事記では、神産みの際、火の神・火之迦具土神を生んで火傷をし病に伏せった伊邪那美命がしたゆまり(尿)から化生した。ともにゆまりから化生した水の神である弥都波能売神との間に豊受媛神を生んだとしている。
日本書紀の第二の一書では、伊邪那美命が軻遇突智を生んだことによって死ぬ間際に土の神・埴山媛を生み、埴山媛と軻遇突智の間に稚産霊神が生まれたとする。そして頭に蚕と桑、臍の中に五穀が生じたとしている。
古事記におけるオオゲツヒメ、日本書紀におけるウケモチのような食物起源の神となっている。
神名の「ワク」は若々しい、「ムスビ」は生成の意味であり、穀物の生育を司る神である。五穀・養蚕の神として信仰されており、他の食物の神と一緒に祀られることが多い。
【祀られている神社】(以下は祭神名として記載のある神社です。総称がある場合はそちらも参考にしてください)